関羽をかけて対決!! 第9回戦


「カネヒキリ、カネヒキリは1着にきてたのに……」
 悔しそうに顔を歪ませながら趙雲が呟いた。
「残念ね。2着だったメイショウトウコンはノーマークだったわね。私のメイショウバトラーは最下位だったけど」
 馬券が外れていても曹操は余裕たっぷりだった。
「これであなたの連敗記録がまた伸びたわね」
「8連敗か……」
 魂が抜けてしまっているかのように、趙雲は呆然としている。
「折角だから、このまま有馬記念まで馬券が一度も当たらなかったら罰として何かやってもらおうかしら」
 曹操が愉しそうに提案した。
「なっ、罰だと!?」
 趙雲がぎょっとした顔をする。
「あら?当てる自信がないのかしら?」
「いや、そんなことはない!!」
「だったら問題ないじゃない。当てたらいいだけのことなんだから」
 曹操の言葉に趙雲は、それができないんだ、と心の中で叫んでいた。
「なんか面白そうなのだー!」
 張飛もその話に乗ってきた。
「で、罰の内容はどうするんだ?」
 関羽までも面白がって、話に入ってきた。
「ちょっと待て。お主達、私がもう外れるという前提でいないか?」
「そんなことはないわよね」
 趙雲の疑問に曹操が否定すると、
「そうなのだ。そんなこと、ちっとも思ってないのだ」
「うんうん。むしろ星ならきっと当てるだろうと思っているくらいだ」
 張飛と関羽もそれに続く。だがどこか白々しい。
「そうねー、罰は何がいいかしら」
 曹操は腕を組み笑顔を浮かべ考えていた。
「はいはーい!こんなのはどうなのだ。へんてこな仮面を着けて『美と正義の使者なんとか仮面』とか言ってださい格好をするって罰なのだ」
「ちょっと待て、鈴々。それって華蝶仮面のことだろう」
 趙雲が怪訝そうに言う。
「華蝶仮面?変態仮面って名前だった気がするのだー!」
「鈴々、それじゃあ罰にならないぞ」
「はにゃ?」
 関羽の言葉を張飛はあまり理解できていないようだった。どうやら張飛はまだ華蝶仮面の正体が趙雲であることを認識していないようである。
「いや、もう充分罰を受けている気分なんだけど……」
 華蝶仮面の格好がださいと言われてショックを受けている趙雲であった。
「じゃあ私も提案してみようかな。えーっと、裸踊りとか……。あっ、文章じゃ見えないから意味ないか。じでは、メンマを1ヶ月間食べるの禁止……ってそれも面白味に欠けるなぁ」
 関羽が喋っている間、ずっと考えていた曹操がようやく口を開いた。
「思ったんだけど、何か罰として趙雲にやってもらうんだとしたら、結局あなたの出番が増えるだけなのよね」
「うむ、そうだろうな」
「それっておいしいとこを持って行かれるような気がするわ。罰なのだから、むしろこうしましょう。今まで能書きとか言ってぐだぐだ書いていたのを全て削除するっていうのはどうかしら」
「削除!?あの私だけの、とっておきのコーナーが削除だと!!」
「そうよ。だって当たらない能書きなんて残しておいても意味ないものだし。どうせ消しちゃっても問題ないでしょう。むしろかわいい罰だと思うけど。まっ、当てたら問題ないことだし、これでいいわよね。じゃあ、今回の馬券を決めましょう」
 曹操は趙雲の意見も聞かず話をどんどんと進めていった。
「今回は私からね。悩むわねぇ。初々しい女の子達の戦いですものね。2枠4番アディアフォーンの単勝10000円にするわ。で、あなたは?」
「…………(能書きが長いので以下略)」
 趙雲の能書きが見たい人はここをクリック。
「13番ブエナビスタを軸として馬連で、2番ダノンベルベール、6番ルシュクル、7番ショウナンカッサイに流す。金額は2−13が5000円。6−13が2000円。7−13が1000円だ」
「さて残す3レース。趙雲、あなたの馬券が当たるか楽しみだわ」
 もうすでに勝つことを確信している曹操は別の楽しみを見つけていた。



 ということで、関羽をかけた対決第9回戦がやってまいりました。
 今回を含め後3レース。
 趙雲が当てられなければ今までの能書きを全て削除することになりました。
 さて趙雲は無事当てることができるのでしょうか!?

 第9回戦の阪神ジュベナイルフィリーズは12月14日15時40分の発走です。
 次回は12月21日に行われる朝日杯フューチュリティステークスの馬券対決でお会いしましょう。



 曹操趙雲
前回の結果外れ外れ
12/13
現在の収支
+82000円−36000円
今回の馬券単勝
4番 アディアフォーン
10000円
馬連
2−13 5000円
6−13 2000円
7−13 1000円




10回戦「朝日杯フューチュリティステークス」へ 続く




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