関羽をかけて対決!! 第8回戦


「はぁ〜」
「やっぱり当たらなかったわね」
 肩を落としため息を吐いた趙雲に、曹操が声をかけた。
「まぁ、私の方もウォッカのおかわりを失敗してしまったけれど」
 余裕の曹操は冗談交じりに馬券が外れたことを言った。
「残すは今回を含め後4レースか……」
 もう4レースしかないのか、と思う趙雲。せめて、せめて1回でいいから当たりたい!!
「そうね」
 後4レースで終わる、と思う曹操。ついに、ついに関羽の全てが手に入る!!
「はいはーい!!質問があるのだー!」
 張飛が右手を挙げて趙雲と曹操に向かって言った。
「もし最後に星と曹操の収支の金額が一緒になっちゃったらどうなるのだ?」
「うむ、それは考えてなかったな」
「そうね。てっきり私が勝つものだとしか思ってなかったから考えたこともなかったわ」
「それには私が馬券を当てなくてはいけないという大きな障害があるわけだが……」
「大きな大きな障害ね」
 口元に笑みを浮かべながら曹操が言い、趙雲は一瞬顔をしかめた。
「だが収支の金額が同じになる可能性だってゼロではないのは確かだ。もしそうなると勝者が2人になるな」
「そうなのだ。その時はどうするのだ?」
「なに、問題ない」
 そう言って趙雲は曹操の方を見た。曹操も趙雲の言いたいことは分かっているかのように黙って頷いた。
「その時は愛紗と曹操殿と3人で一夜を共にするだけだ」
「つまり3Pってことね」
 曹操が言葉を付け足した。
「はにゃ?3Pってなんなのだ?」
「3Pっていうのはね、3人で一緒に……」
「そ、曹操殿!!そんな話より、そろそろ本題の馬券選びにいきましょう」
 関羽が慌てて間に割って入ってきた。
「そうね。じゃあ、そうしましょうか」
「うむ、今回は私からだな。……(能書きが長いので以下略)」
 趙雲の能書きが見たい人はここをクリック。
「10番カネヒキリを軸として馬連で3番サンライズバッカス、7番サクセスブロッケン、9番アドマイヤフジに流す。金額は7−10が5000円、3−10が2000円、9−10が1000円だ」
「私は2枠4番メイショウバトラーの複勝に10000円」
「やはり牝馬か」
「そうよ。今回はこの馬しか牝馬がいないのよ。さすがにこのメンバーで勝つのは難しいから複勝にしておくわ」
「ねぇ、ねぇ。3Pってなんなのだ?」
 教えてもらえずふくれっ面の張飛が誰ともなしに問いかけている。
「そ、それはだな、えーっと……そうだ!3つのプリンだ!」
 慌ててそう答えた関羽に、趙雲と曹操は吹き出して笑ってた。だが1人、真剣に受け止めているものがいる。
「じゃあ、星と曹操の収支の金額が一緒だったら3つのプリンが食べられるってことなのだ」
「そ、そうだ。みんなで仲良くプリンを食べるんだぞ」
「プリン食べたいのだ!!だから、星。頑張って馬券を当てるのだー!!」




 ということで、関羽をかけた対決第8回戦がやってまいりました。
 3P話なんてことが本当にありえるのでしょうか?
 それもこれも趙雲が馬券を当ててくれないことには始まりませんが。(笑)

 第7回戦のジャパンカップは12月7日15時40分の発走です。
 次回は12月14日に行われる阪神ジュベナイルフィリーズの馬券対決でお会いしましょう。



 曹操趙雲
前回の結果外れ外れ
12/6
現在の収支
+92000円−28000円
今回の馬券複勝
4番 メイショウバトラー
10000円
馬連
7−10 5000円
3−10 2000円
9−10 1000円




9回戦「阪神ジュベナイルフィリーズ」へ 続く




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