関羽をかけて対決!! 第5回戦


「また、外れた……」
「いい加減、その台詞もう聞き飽きたわ」
「私だって好きで言っているわけではない!馬券が当たらないんだ!!」
「ふっ、私なんて、たった2cmのハナ差で当たったのよ。運のある者とない者の差ね。やっぱりこの様子じゃ、私の勝利は間違いなさそうね。関羽のダイナマイトバッディ〜♪は私が頂くわ」
「まだ勝負が決まったわけではない。後7レースもあるんだぞ」
「例え何レースあったとしても負ける気がしないけれども。……ん?後7レース。ということは、私が7レースを1000円ずつ買うと、当たらなかったとしても7000円しか使わないで終われるのよね。今が16000円プラスだから、収支がマイナスになることはないじゃない。あら、もう私の勝利は決まったってことになるわね」
「いや、待て。私がそれ以上の金額でプラスになれば」
「あなたに馬券が当てられるの?」
「ぐっ……」
「まぁ、あり得ないと思うけれども趙雲の勝てる可能性は一応まだ残されている訳ね。でもそれじゃあ張飛の勝てる可能性は全くないってことになるわね」
「はにゃ!?鈴々が勝てないって、どういうことなのだ??」
「決められているルールに則って曹操殿が馬券を賭けていくと、鈴々が勝利になる条件にはあてはまらなくなるってことだ」
 関羽が分かりやすく張飛に説明をしてやる。
「えーーー!!そんなの嫌なのだ!もう勝負が決まっちゃうなんて面白くないのだ」
 しょんぼり落ち込む張飛。
「安心しなさい。私はそんな姑息な手を使って勝ちたいとは思わないから。いつも通り馬券は買うわよ」
 曹操の言葉に張飛は表情を変える。
「ほんとなのか?ありがとなのだー。曹操って意外といい奴なのだ!!」
「べ、べつにあなたのためじゃないわよ。ただ、私は正々堂々と戦って勝ちたいだけよ」
「さすが曹操殿」
 頬を赤らめて顔を背ける曹操を、面白がるように趙雲は見ていた。
「なによ。さっさと今回の馬券決めるわよ」
「はいはい。ではそうするとしよう。では今回は曹操殿から」
「私はカワカミプリンセスの単勝に10000円でいくわ」
「ほう、カワカミプリンセスか。その根拠は?」
「特にないわ」
「な、ないのか……」
「それで、あなたはどうするの?」
「うむ、……(能書きが長いので以下略)」
 趙雲の能書きが見たい人はここをクリック。
「馬単で15→13が2000円、15→11が1000円、15→1が500円、15→4が500円。カワカミプリンセスの頭からこの4点で勝負だ」
「同じカワカミプリンセスで勝負するのね。あなたと予想が被ると当たらない気がしてきたわ」
「今回は大丈夫だ!カワカミプリンセスはきっと勝ってくれるはずだ」
「そう。じゃああなたのヒモが外れるってことね」
「ヒモってなんなのだ?」
 張飛の疑問に関羽が答えてやる。
「女を働かせて金銭を貢がせているどうしようもない輩のことだぞ」
「なら星はどうしようもない輩ってことなのだ!」
「いや、違うぞ。そのヒモではないから」




 ということで、関羽をかけた対決第5回戦がやってまいりました。
 楽に勝てたかもしれない道を捨てて正々堂々と最後まで戦う姿勢を見せた曹操ですが、勝敗の行方はどうなるでしょうね。
 さて、今回初めて曹操と趙雲の馬券が被りました。
 結果はどうなるのでしょう。
 2人とも的中となるのか?
 それとも揃って外れるのか?
 はたまた趙雲のヒモが外れるのか?


 第5回戦のエリザベス女王杯は11月16日15時40分の発走です。
 次回は11月23日に行われるマイルチャンピオンシップの馬券対決でお会いしましょう。



 曹操趙雲
前回の結果単勝2.7×10000円
27000円的中
外れ
11/15
現在の収支
+16000円−13000円
今回の馬券単勝
15番 カワカミプリンセス
10000円
馬単
15→13 2000円
15→11 1000円
15→1   500円
15→4   500円




6回戦「マイルチャンピオンシップ」へ 続く




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