関羽をかけて対決!! 第4回戦
「な、なんてことだ。また外れてしまった……」
「ワイドで買ったのにもかかわらずね」
落ち込んでいる趙雲に曹操が更にとどめの言葉を付け足した。
「ぐっ、お主とて複勝は6分の1の確率で当たるとか言ってたくせに外れているではないか」
「いいのよ、菊花賞は。面白くなかったんだもの」
「ほう、それは負け惜しみではないのかな」
「ふん、まだ一度も当たってない人がぐだぐだ文句を言わないで欲しいわ」
「お主も当たったと言ってもまだ1回だけだろう」
「そうよ。1回当たっているのよ。あなたはどうだったかしら?」
「うぬぬ……」
いつものように言い争いをしている曹操と趙雲を眺めながら、
「またやっているな、あいつら」
と、関羽が呟いた。もう止めに入るのも億劫になっているようだった。
「ついに曹操殿も収支がマイナスになったようだな」
「はにゃ?ってことは鈴々は何もやってないのに勝ってしまうってことなのだ」
「このまま二人共マイナスだとそうなるな」
「やったのだー!愛紗と一緒に夜を過ごせるのだ」
張飛は喜んで関羽の腕の中に飛び込んでいった。嬉しそうに胸に顔を埋めている。
「こら鈴々、まだ勝ったわけではないんだぞ。それに夜はいつも一緒に寝ているではないか」
さっきまで言い争っていたはずの曹操と趙雲が振り返り声をそろえて、
「そこ、イチャイチャ禁止!!」
と、関羽と張飛を指差し言った。仲がいいんだか悪いんだか……。
「うむ、では今回の馬券を決めるとしよう」
「そうね、天皇賞は面白いわね。ダイワスカーレットVSウォッカの闘いは見応えがありそうだわ」
「牝馬同士の対決か。確かにそれも見所だな。まぁ、曹操殿は今回も牝馬を買うのだろうが」
「当たり前でしょう。で、今回は趙雲、あなたからでしょ」
「そうだったな。……(能書きが長いので以下略)」
趙雲の能書きが見たい人は
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「2番ディープスカイから、1番アサクサキングス、5番サクラメガワンダー、12番タスカータソルテ、17番ドリームジャーニーに馬連で1000円ずつ流すとしよう」
「じゃあ、私は7枠14番ウォッカの単勝に10000円」
「ほう、直接対決では3勝1敗と勝ち越しているダイワスカーレットよりウォッカにしたのか」
「そうよ、そして馬券が当たったらウォッカで祝杯を挙げるのよ」
「祝杯とはいささか気が早いのではないか。これが当たったとしても、まだ勝ちが決まるわけではないのだぞ」
「そうだけれども、少なくとも趙雲、あなたにだけは負ける気がしないわ。となると、後は自分で馬券を当てて収支がマイナスにならなければ私の勝ちは決まりとなるわね。そうしたら、関羽。ついにあなたが手に入るわ。ウォッカを飲みながら熱い夜を過ごしましょう」
「ダメなのだー!愛紗は曹操ではなく鈴々と夜を過ごすのだ」
曹操の視線を遮るように、関羽の前に張飛が割り込んできた。
「私が馬券を当てたら、あなたは勝てないのよ」
「だったら曹操の馬券が外れるように祈るのだ!!念力で当たらないようにするのだ!!」
「コホン、私の馬券は……」
趙雲の言葉に曹操と張飛が即答する。
「どうせ外れるから気にしてないわ」
「そうなのだ!」
「がーん!!」
ということで、関羽をかけた対決第4回戦がやってまいりました。
ついに曹操と趙雲の収支がマイナスになってしまいました。
このままだと張飛が勝ってしまいます。
果たして牝馬しかまともに買う気が起こらない曹操と、能書きだけはたらたらと語っているくせにまだ一度も当たらない趙雲。
この二人に勝ち目はあるのでしょうか!?
第4回戦の天皇賞(秋)は11月2日15時40分の発走です。
次回は11月16日に行われるエリザベス女王杯の馬券対決でお会いしましょう。
曹操
趙雲
前回の結果
外れ
外れ
11/1
現在の収支
−1000円
−9000円
今回の馬券
単勝
14番 ウォッカ
10000円
馬連
1−2 1000円
2−5 1000円
2−12 1000円
2−17 1000円
5回戦「エリザベス女王杯」へ 続く
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