関羽をかけて対決!! 第2回戦


「外れた……」
 趙雲は両手両膝を地面に着け落ち込んでいた。
「ふっ、まぁこんなものね」
 正反対に馬券が的中した曹操は腰に手を当て趙雲を見下ろしている。
「やっぱり関羽とスリープレスナイトを過ごせるのは私のようね」
「くっ、私だって最初はスリープレスナイトを買おうと思っていたんだ。お主がのっけから単勝に1万円も賭けるから買うのをやめてやったんだぞ」
「あら、言い訳?勝負師らしくないわね」
「言い訳などではない。本当にそうだったんだ」
「結果論なら誰だって何とでも言えるわ」
「まぁまぁ二人とも落ち着いて。勝負はまだまだ始まったばかりだぞ」
 曹操と趙雲がいがみ合っているのに見かねた関羽がなだめに入る。
「この調子だと私の勝ちが目に見えていそうね」
 曹操の言葉に趙雲は唇をかみしめた。
「星、しっかりするのだ。頑張らないと曹操が勝っちゃうのだ!」
「おいこら、鈴々。星を応援していたらお前が勝てないぞ」
「はにゃ!そうだったのだ。星も曹操も頑張っちゃいけないのだ。愛紗をお前達には渡さないのだ!」
 2週間経ちすっかりルールを忘れていた張飛は、関羽に指摘されようやく思い出した。
「うむ、では第2回戦の秋華賞は私から馬券を決めさせてもらうぞ」
「どうぞ、ご自由に」
 趙雲の言葉にも曹操は軽く受け流すだけで自信に満ちあふれていた。
「……(能書きが長いので以下略)」
 趙雲の能書きが見たい人はここをクリック。
「1番ムードインディゴ、5番エフティマイア、9番マイネレーツェル、18番オディールの馬連ボックス、各500円で」
「ふーん、前回は3頭ボックスで当たらなかったから今度は4頭なのね」
「そういうわけではない!今回は伏兵が多いように思うから少し手を広げてみただけだ。では曹操殿はどうなさるのかな」
「じゃあ私は8枠17番レジネッタの単勝に10000円」
「また単勝に10000円!?」
「そうよ」
「ではその根拠は?」
「牝馬だからよ」
「いや、今回は牝馬限定戦だからみんな牝馬なのだが。もしや曹操殿、適当に1番人気の単勝を買っているのではないのか?」
「ふん、そんなんではないわ。関羽との一夜がかかっているのよ。適当に決めるはずないでしょう。誰かさんみたいに能書きたらたら述べてみっともなく外れるのが嫌なだけよ」
「なっ……」
「まぁまぁ、当たることもあれば外れることもある。そういうもんであろう、競馬とは」
 文句を言いたげな趙雲を関羽がなだめ、これ以上言い争わないようにした。
「とにかく明日の秋華賞が楽しみだな」
「鈴々は今回、星も曹操も外れると思うのだー!」




 ということで、関羽をかけた対決第2回戦がやってまいりました。
 一応、蛇足ですが趙雲の名誉のために書いておきます。
 彼女は第1回戦の下書きの段階ではスリープレスナイトを買っていました。(笑)
 直前で曹操が予想を変更してしまったのです。
 それで趙雲の馬券も変更したのです。
 趙雲には悪いことをしてしまいましたね。
 後でメンマでも送っておきます。(笑)


 第2回戦の秋華賞は10月19日15時40分の発走です。
 次回は10月26日に行われる菊花賞の馬券対決でお会いしましょう。



 曹操趙雲
前回の結果単勝2.4×10000円
24000円的中
外れ
10/18
現在の収支
+14000円−3000円
今回の馬券単勝
17番 レジネッタ
10000円
馬連
1−5  500円
1−9  500円
1−18 500円
5−9  500円
5−18 500円
9−18 500円




3回戦「菊花賞」へ 続く




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