趙雲の能書き


「うむ、今回はゲストに来てもらっている。たった1話しか出演してなく、しかも影が薄いので忘れている人が大半だろうが」
「うう、いきなりゲストに対してその扱いは如何なものかと思うが……」
「残念なキャラの公孫賛殿がゲストだ」
「いや、だからその言い方は……。み、皆さん憶えてますか?公孫賛です」
「では早速、ゲストの公孫賛殿に秋華賞の予想を伺ってみたいと思う」
 こほん、と咳払いをしてから公孫賛はおもむろに語り始めた。
「えー、今回の秋華賞は必見です。あの白毛馬のユキチャンが秋華賞に出走するのです。白毛馬としては初のG1挑戦となるそうで。皆のもの、あのかわいい白毛馬のユキチャンを応援しようぞ。重賞初挑戦だったフローラSの時にもこの通り、私は応援馬券を買っていたぞ」
馬券の画像
 おもむろに馬券を取り出し公孫賛は見せびらかした。
「公孫賛殿、スーパー白馬タイムはもうそれくらいにして秋華賞の予想の方を」
「ん?予想?ユキチャン以外の馬はよく知らないのだが。あっ、もう1頭の白毛馬ホワイトベッセルなら知っているぞ」
 趙雲は頭を押さえ大きなため息を漏らした。
「まぁよいか。どうせ本筋からは省略されている部分だしな」
「省略!?折角熱く語ったユキチャンのことが省かれているのか?どういうことだ。私はゲストなのだぞ!!」
「なに、問題ない。公孫賛殿がゲストとしてきていなかったように、ちゃんと本筋のストーリーは進んでいる。気にすることはない」
「それって私が来た意味はないってことでは?」
「うむ、そうとも言えるな。まぁまともな予想もしてないことだし、よいではないか。所詮は残念なキャラだしな。それに百合的にも何の面白味もない残念なキャラだし。ここのサイトで良い扱いをうけられるわけがなかろう」
「がーん」
 まるで白馬のように真っ白になる公孫賛であった。
「では気を取り直して私の馬券を決めよう」

 うむ、今回は実に難解だな。
 桜花賞馬レジネッタ、オークス馬トールポピーが共に前哨戦のローズSで破れてしまっているが故に絶対視はしない方がいいのではなかろうか。
 伏兵が多いように思う。
 京都で相性が良く追い込みのものすごい脚を持っているオディール。こいつが怖いように思うな。
 後はやはりローズS1着のマイネレーツェル。2着のムードインディゴ。
 それともう1頭。桜花賞、オークス共に2着のエフティマイア。
 この4頭を狙ってみようと思う。

以上、趙雲の能書きのコーナーでした。

果たしてここまで読んでいる人がいるのだろうか!?



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