関羽をかけて対決!!


「いよいよ始まるな」
「始まるとは何がだ、星?」
「ふふふふふ、ファンファーレが聞こえてくるたびに血が騒ぎ出すというものだ」
「ファンファーレ?だから何なんだ?」
「競馬に決まっておろうが!!いよいよ下半期のG1の季節がやってきたんだ」
「け、競馬??」
「そうよ、関羽。明日は待ちに待ったスプリンターズSなのよ」
「曹操殿?」
「ほう、お主も競馬には詳しそうだな」
「もちろん」
「うむ、ではこういうのはどうだろう。愛紗をかけて、今年の下半期のG1の馬券で勝負するというのは」
「ふーん、面白そうじゃない。その話、のったわ」
「ちょっと待つのだー!鈴々を忘れてもらっては困るのだー」
「鈴々、お主の参戦も認めてやりたいところだが、子供は馬券が買えないと法律で決まっておる。残念だったな」
「ええー!!酷いのだ!鈴々一人だけのけ者なんて嫌なのだ!!」
「うむ、仕方がない。ではこういうルールにしてみるか。私と曹操殿がスプリンターズSから有馬記念までのG1の馬券で勝負する。最終的な収支でプラスになっている金額の多い者が勝ちとなる。ただし、1レースにつき買える馬券の金額は1000円〜10000円までとする。それで二人とも最終的にマイナスで終わった場合は鈴々の勝ちとなる。鈴々に有利になる条件だが馬券を選べない分それくらいはよかろう。こんな感じでどうだ?これなら鈴々も参戦可能だろう」
「はにゃ〜?よく分からないのだ」
「要するに二人が負けたなら鈴々の勝ちになるってことみたいだぞ」
 わざわざ張飛に説明をしてやっている関羽である。
「うむ、では勝者には愛紗との一夜を過ごす権利が与えられるということで」
「ちょっと待て。そんな話、私は聞いておらぬぞ」
「ふっ、問題ない。ここにこのサイトの管理人の承諾書もすでにもらってある」
 ぴらっと紙切れ一枚を関羽に見せる趙雲。そこには『この対決の勝者と関羽が過ごす一夜をシリアスな話で書くことを約束する 管理人チギル』と書かれてある。
「なっ、そんな勝手な……」
「まぁ、要するにあれだな。管理人がどのカップリングを書こうか決めかねて趣味を兼ねて運任せにしてしまおう、といったところだろう」
「無責任過ぎやしないか、ここの管理人」
「うむ、確かにそうだが、そもそもお主が放映中に誰か一人を選びきらなかった責任もあると思うぞ」
「うっ……」
「では、早速馬券を決めるとしよう。ではまず曹操殿から」
「私は7枠14番スリープレスナイトの単勝に10000円で行くわ」
「い、いきなり単勝に10000円もかけるのか!?リスクが高いのではないか、曹操殿」
「当たれば問題ないわ」
 恐るべし、曹操。趙雲は曹操の自信と大胆さに気圧されていた。
「曹操殿、その根拠は?」
「牝馬だからよ」
 当たり前じゃない、といった風に曹操が言った。人でも馬でも男には興味なしということか。
「それに名前がいいじゃない。スリープレスナイトよ。関羽と過ごすスリープレスナイト。まさに今回の勝者に与えられる褒美と被るじゃない。ふふふふふ」
 曹操は選んだ理由をそう付け加えた。
「では私は……(能書きが長いので以下略)」
 趙雲の能書きが見たい人はここをクリック。
「5番シンボリグラン、7番カノヤザクラ、15番キンシャサノキセキの馬連ボックス、各1000円で」
「鈴々は二人が外れるのを祈っているのだー!」
「あ、あのー、私はどうすれば……」
 しどろもどろしている関羽に曹操が、
「12月28日に行われる今年最後のG1有馬記念の日まで体を洗って待っているといいわ」
 と、自信満々に言った。


 ということで、いきなり始まった関羽をかけた対決。年末まで掛かりますがおつき合い下さい。
 競馬に全く興味がない、全く知らないし分からないという人はごめんなさい。有馬記念が終わるまでお待ち下さい。
 予想と結果だけでも眺めて『趙雲の予想はへたれ』だの『曹操大胆な割には外してるよ』など楽しんでいただけたなら幸いです。
 果たして最後に誰が勝つのか?関羽と一夜を共にできるのは誰なのか?
 第1回目のスプリンターズSは10月5日15時40分の発走です。
 次回は10月19日に行われる秋華賞の馬券対決でお会いしましょう。



 曹操趙雲
現在の収支±0円±0円
今回の馬券単勝
14番 スリープレスナイト
10000円
馬連
5−7  1000円
5−15 1000円
7−15 1000円




2回戦「秋華賞」へ 続く




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