趙雲の能書き


 いよいよ最後だな。
 思い返せば、いろいろなことがあったなぁ。
 馬券が当たらずバカにされ落ち込んで、当たったら当たったで『空気が読めない』とか言われ落ち込んで……。
 落ち込んだ思い出しかないではないか!?
 おかしいなぁ。
 楽しかった気もするのだが……。
 うむ、気を取り直して、最後の対決の馬券を決めよう。


 今年を締めくくるグランプリ有馬記念。
 14頭立てと頭数が少なく寂しい感じがする。
 今年G1をにぎわしたウォッカ。
 今年のダービー馬ディープスカイ。
 今年の菊花賞馬オウケンブルースリ。
 春のグランプリ宝塚記念を制したエイシンデピュティ。
 この4頭もの実力馬が出走しないのが残念である。

 だが、ウォッカと死闘を繰り広げている女傑ダイワスカーレット。
 去年の有馬記念の覇者マツリダゴッホ。
 豪華メンバーを制してジャパンカップに勝ったスクリーンヒーロー。
 このレース限りで引退するメイショウサムソン。
 そして、そして!!
 我らがカワカミプリンセス。
 と、楽しみなメンバーが集まってきた。

 無論、今回もカワカミプリンセスから買うぞ!!
 ……と、言いたいところなのだが、このメンバーでは厳しいか?
 2走前の府中牝馬Sでは馬房の寝ワラをしっかり食べて馬体重が+12キロ。
 結果は2着。
 前走のエリザベス女王杯は寝ワラを食べてはいけないとウッドチップにしたが、それもしっかり食べて馬体重は幾分か減ったものの、まだ余裕残しになってしまい、結果はまたもや2着。
 挙げ句、食べるものがなくなって馬房の壁まで食べたという伝説までも。
 さすがの鈴々でもそこまではやらないぞ。
 有馬記念が大食い大会なら、カワカミプリンセスの優勝は確実といったところだろうな。
 全く、面白い馬だ。
 その食欲魔神カワカミプリンセスが豊富な運動量で理想体重に近づいたとなれば、やはり怖い存在だろう。
 更には枠順も最内の1番と、いいところである。
 中山2500mはトリッキーなコースで、スタートして最初のコーナーまでが近く外枠が不利と言われている。
 曹操殿が勝負するダイワスカーレットは13番と外枠だ。
 その他の有力馬も外目の枠にいるところも面白い。
 もしかするとカワカミプリンセスの後押しになるかもしれない。

 さて今回は勝つためにも手を広げてみようと思う。
 カワカミプリンセス以外に、後3頭入れて4頭ボックスの馬連にしてみよう。

 まずやっぱりはずせないのは、去年の覇者マツリダゴッホだろう。
 中山コースでの相性は抜群である。
 今年も日経賞、オールカマーと中山コースのレースではどちらも他馬を寄せつけず圧勝している。

 次に3歳馬のフローテーション。
 菊花賞2着、ステイヤーズS2着と長距離路線で安定した成績を残している。
 そして鞍上がなんといっても、あのルメールだ。
 今年の下半期のG1だけでも、エリザベス女王杯、JCダートと2勝している。

 そしてもう1頭はアサクサキングス。
 今年に入ってからは勝ち星から遠ざかっているものの、調教の動きは実に軽快であった。
 忘れてはならない、去年の菊花賞馬である。
 今年の天皇賞(春)では1番人気を背負っていたのだ。
 今回、人気を落とし過ぎているところが妙に怖い。

 カワカミプリンセス、マツリダゴッホ、フローテーション、アサクサキングス。
 この4頭の馬連ボックスで最後の勝負だ!


以上、趙雲の能書きのコーナーでした。

最後までこのコーナーにつき合ってくれた人。
ありがとう!!



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