現代版サイコパス
〜 と言っても百合な展開しかないよ 〜
六合塚弥生。
無口でクールでミステリアスでセクシー。それでいて音楽性はどうしようもないほどアナクロ。
しかし、それだけで売れるほど世の中そんなに甘くはなかった。
メジャーデビューを夢見て、しがないインディーズバンド「アマルガム」のギタリストをしている。
ある日弥生はバンドのボーカルとストリートライブをしていたところ、滝崎リナの目に留まる。
「あなた、私のギタリストにならない?」
見つめ合う弥生とリナ。
ボーカルは完全スルー。
リナはスターダムに登り詰めたバンド「プロフェシー」のギター兼ボーカルであった。
引き抜かれ「プロフェシー」のバックギタリストの一員となった弥生は、やがてリナと相思相愛に。
マネージャーに周りにばれないよう釘を刺されるが、二人は所構わず愛し合ってしまったため事務所に知られてしまう。
リナが所属するのは超大手事務所であった。
スキャンダルを嫌った事務所は二人の仲を引き裂く。
「困るんだよね。うちの大事な商品に傷を付けられちゃ。しかも女同士なんてイメージが悪すぎるんだよ。
てめーはクビだよ。クビ!」
同性愛に偏見があるなんて……弥生は100年という月日がこの時ほど恨めしく思ったことはない。(いや100年後を知る由もないが)
超大手事務所に拒絶された弥生は、その後どこの事務所にも相手にされずギタリストの夢を絶たれる。
今更「アマルガム」にも戻られない。
恋にも夢にも破れ、弥生は絶望の淵を漂う。
音楽バカの弥生にはギター以外まともなスキルを持ち合わせていなかった。
六合塚弥生−ギター=女たらし
無口でクール、と言えば聞こえがいいが要はただの無愛想。
これでは就職することすら難しい。
現実は厳しく弥生に襲い掛かる。
そろそろ実家に戻ろうか、と思っていたところに有名大学の医学部に通う唐之杜志恩と出会う。
志恩の一途な愛に弥生は癒される。
「将来、医者になって一生あなたの面倒をみてあげる」
熱烈な志恩のアタックもあり、二人は結ばれる。
――――めでたし、めでたし。
……かと思われたところに、二人の前にトップスターの地位を捨てた弥生の元恋人滝崎リナが現れる。
三人の運命や如何に!?
おしまい
この後の展開は皆様のご想像にお任せします。
粗筋だけでギャグな流れにしましたが、きちんと真面目に文字起こししてみたい気持ちはあるんですけどね。
今書いている本筋の方だけで手がいっぱいなので……。
そちらが終わった時に、まだ気持ちが切れてなくて余力が残っていたら……あと需要があれば書くかもしれません。
需要あるよって方はよろしければ、拍手を押して下さると嬉しいです。