プロローグ


 マリアはひとり悩んでいた。
 どうすればカナンの隣に並べるだろう。
 護られてばかりでなく対等になりたい。
 カナンのように私も輝きたい。

 ふとすごくいい考えが浮かんだマリアは即実行に移す。
 マリアの行動力だけはカナンにも引けを取らない。

 これならばきっとカナンと対等になれる。
 喜び勇み足早にある場所へマリアは向かった。

「私を弟子にして下さい。カナンのように強くなりたいんです」
 土下座をして頼み込んだ相手はアルファルドだった。
「ふふふ、いいだろう。私のところにくるとは、本当に頭のいい女だよ、お前は」
「いや、姉さま。その触覚女、どう考えても頭悪いと思いますわ」


 こうしてマリアの弟子の日々が始まったのである。




つづく




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